自分が投資している商品の『リスク』について理解していますか。
今回は誰でも、簡単に自分の商品のリスクが分かる方法を紹介します。
リスクを知る事は長く投資をするうえで重要です。
- どんな時に価格が下落するのか
- 他の商品と比べてどれくらい値動きが大きいのか
これらを知って、必ず来る暴落に備えましょう。
- リスクってそもそも何?
- 自分の商品のリスクが分かる方法(目論見書の読み方)
今回は僕自身が投資している『楽天VTI(アメリカ株投資信託)』についてのリスクも解説します。
ぜひ最後までお付き合い下さい。
実務経験10年のFP1級技能士が解説!!
「リスク」ってそもそも何?
まず金融商品の「リスク」とは何なのか、確認しましょう。
リスクとは?
「結果が不確実であること」を意味します。具体的には、リターン(収益)の振れ幅のことを指します。ここで、下記の図をご覧ください。図は、有価証券Aと有価証券Bの価格の変動を示していますが、有価証券Aに比べると、有価証券Bの方が価格の変動の幅が大きいということがわかるかと思います。この場合、有価証券Bの方が「リスクが大きい」といえます。
ここで重要なのは、リスクとリターンは表裏一体だということです。
低いリスクしか負わないのであれば、高いリターンは見込めません。
上の図の『有価証券B』はリスクが高いですが、『有価証券A』と比較して悪い商品になる、という事ではありません。
目的に合わせて使いわける事が大切です。
将来に向けてゆっくりお金を増やしたい!
そんなあなたには高リスク商品(B)がオススメ!
お金の価値は減らしたくない!
それなら低リスク商品(A)を多めにしようね。
誰でも、簡単に自分の商品のリスクが分かる方法
本題です。
誰でも、簡単に自分の商品のリスクが分かる方法をお伝えします。
結論から言うと、「目論見書」を読みましょう。
すべての投資信託には「目論見書」が用意されています。
商品の「説明書」みたいなものだよ。
金融機関で契約した場合は、担当者から説明を受けますが、ネット証券で契約した場合は、流し見で終わっている方も多いのではないでしょうか。
この機会にぜひ確認してください。
具体的には以下の3ステップで商品のリスクを調べる事が可能です。
- 証券会社の商品ページから「目論見書」を閲覧する
- 「リスク」のページを確認する
- わからなければググる
今回は僕自身が投資している『楽天VTI(アメリカ株投資信託)』を楽天証券で見る方法を解説するよ!
①証券会社の商品ページから「目論見書」を閲覧する
各証券会社の専用サイトから、自分の運用してる投資信託のページを開いて、「目論見書」を選択しましょう。(以下は楽天証券の画像イメージ)
以下の様に、目論見書の表紙が表示されます。
②「リスク」のページを確認する。
今回は「リスク」のページだけ確認しよう!
主な変動要因(P3)
このページには主なリスクが記されているよ。
例えば、「為替リスク」に注目してみましょう。
為替リスクの項目には『円高になると、基準価額が下落する』旨の記載があります。
アメリカ株式が成長していても、円高が進めば伸び悩む事もあるんだよ。
為替リスクを警戒しすぎる必要はないですが、これらの様に主なリスク要因は把握しておいた方が良いでしょう。
下落してる理由が分からない方が怖いものね。
他資産とのリスク比較(P4)
このページでは商品の値動きの大きさを比較しているよ。
この商品の場合
5年間のデータの中で
1年間で15.1%減った事もあるけど
33.6%増えた事もある。
平均では8.4%増えている。
って事を意味しているんだ。
これらは過去のデータにしか過ぎないけど、日本国債等と比較して大幅にリスクをとっている商品だと理解しておく事が大切です。
もちろん、その分リターンもあるから、納得したうえで僕は投資をしています。
他の投資信託もリスクは数値化されているから、商品選びの参考にするのもオススメ。
③ググる
一通り読んだ方は気づいたと思いますが、
目論見書は専門用語が多く、読むのがめんどくさいです。
しかし、投資をするなら守るべき大原則があります。
分からないモノには投資しない。
目論見書は最低限、目を通すべき情報が詰まってます。
長く付き合う商品ですから、分からなければ自分でググって調べる事も大切です。
まずはざっくりと理解すればOK。
ググってもわからない事があれば、Twitterで連絡下さい。
まとめ
投資の基本は長期投資。
長く付き合う商品の事は隅々まで知っておきましょう。
株式投資信託で世界に分散投資を行う事は、資産形成の王道です。
リスクを正しく理解したうえで、投資にチャレンジしてみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございました!
Twitterもよろしくです。